オトシブミ

名前が気に入っている。
文(ふみ)〜書状のことだが、
子育てをするのに、葉っぱを巻物にして卵を産みつけ、
その「文」を地面に落とすところから着いた名前のようだ。

毎年、ゴールデンウイーク前後に確認できたのだが、
今年はまだだった。
これだけ小鳥が子育てをしていたのだから、
そのエサにされたのだろう、
ちょっと複雑な思いでいた。
けさ、ようやく一匹発見。

ホッとした。


我が家で息子たちが自然を見つめるきっかけとなった虫だ。
例年、新緑の季節を知らせるかわいい存在だった。
それが異変がおきた。
まったく、見あたらないのだ。
はじめは理由がわからず、何故?


小鳥たちの子育てが終わり、静かになった庭。
決して広くはないのだが、
そこにはそれぞれの生命の営みが展開している。
自然の流れ。
しばらく小さな命を見つめていたい。