iPad2発売

震災後49日が過ぎ、世の中もだいぶ平常に戻りつつある。
平常といっても、被災地はまだまだ復興の道筋さえ見えない。
不満をぶちまけても、なにも解決しない。
自分ができることを、一つずつこなすことだと思っている。


iPad2がようやく発売された。

初代iPadを発売と同時に購入。
これまで1年足らずだが使い続けている。
昨日、友人からiPad2を購入したのかと電話。
こういう時は、本人が買いたいと思って尋ねる場合が多い。


特にだれかれに話すわけではないが、
こうした相談とも、アドバイスともつかない会話を交わす機会は多い。
世間の評判と、自分がやりたいことを比較し、
もしかしたら、iPad2で作業環境が一変するのではとの期待だ。


自分自身、そうした生き方をしてきたので、
問われていることの意味は痛いほどわかる。
まして、Apple社の製品についての良し悪しについては、
かなりのバイアスをかけて「いいですよ」と、答えがちだ。
それについては、かなり意識的に自戒している。
ダメだ、ここで推薦してはいけない、
自分にとって良いことが、問う側にも良いとは限らない。
むしろ、その逆になることさえもあるのだから...


しかしながら、今回のiPad2はできるものなら、
いますぐにでも購入したい。
それくらい魅力的な製品、いや道具だと思う。
現状でのiPadの不満といえば、パワー不足が一番大きい。
かって、パソコン界で繰り返されたCPUと記憶容量の差が、
今回も当然のことだが発生している。
これらの事象は、購入当初から計算ずみだった。
あたらしい道具は、第二世代くらいが一番洗練されている。
長短を洗い出し、チューニングしてバランスよく製品化されるからだ。
現状では、iPad2の不満は見つけることが難しい。
ライバル他社は、おそらく攻めあぐねているだろう。
iPad2以上に魅力的で、実用的なタブレットを開発しなければ... と。


どう考えても、iPad以上にクールで使いやすい製品の
プロトタイプを思いつかない。
これほどシンプルに、使いやすく作り込まれた製品に対し、
真似することなく、独自の切り口で新たなデバイス
出てくる可能性があるのだろうか。
Androidが普及しているといっても、所詮、iPhoneの二番煎じだ。
携帯電話としては許されても、
はたして、タブレット型でもできるのだろうか。
そう考えると、iPad2が大きくシェアを拡げ、
来年のiPad3へと、独走するのではないかと思う。


Apple社は、iPad2をポストPCとして発売している。
現状のPCでやらなくても良いことは、
iPad2でやってください、ということ。
ブラウジング、メールのチェックを初めとしたネット利用。
こうした本来コンピューターでなくてもやれる作業は、
それ専用のデバイスでやれば良い。
あらたなコンセプトマシンとしてのiPad
これをどのように使いこなすか、
多くの人が、頭の中で考えている。
その答えは、自分自身でしか出せないし、
その答えを出すには、購入して使ってみるしかないだろう。
こうして、人々はApple社の虜(とりこ)になっていく。


Stay Hungry.
Stay Foolish.
ここまで書いて、ジョブズ氏の有名なスピーチの一節を思い出した。
そう、なにごとも Hungry & Foolish でありさえすればいいのだ。
やってみる、使ってみる。
そうして自分で答えを出せばいい。
人生そのもののような、iPad物語になってしまった。



→ 薄さは? 速さは? 使い勝手は? iPad 2の“進化”を徹底解剖
→ 「iPad 2」を詳細レビュー--新型iPadで何が変わったか
→ iPad2(Apple社)
→ スティーブ・ジョブスのスピーチ(YouTube)