庭に小鳥が

次男が作った巣箱に雛がいた。
足しげく、親鳥がエサを運んでいる。
その度に、「ピー、ピー」と鳴き声が。



ヤマガラ(山雀)という鳥らしい。
団地で、バスも通る道のすぐそばにあるので、
まさか、小鳥が巣を作るとは。
朝からカメラを構えて、じっと待っていた。
ようやく捕らえた証拠写真
5分おきくらいに、虫を捕って戻ってくる。
高い空へ舞い上がり、どうやって虫を見つけるのだろう。
その能力には、恐れ入る。
人よりはるかに優れた目を持っているのだろう。
少なくとも、わたしより遙かに優れた能力と思う。


同じ日、近くの柳の木では、別の鳥が巣を作っていた。
こちらは、どんな鳥なのか確認はできていない。
見事なまでの円形をくり抜いている。
柳は、枯れてしまっているのだが、
巣を掘るのには適した枯れ具合だったのだろう。
小一時間で、このような巣ができていた。



自然はいつも驚きをもたらす。
人には関係ない、自然の流れの中での営みだ。
自然に生きるということは、
自然の営みを感じとることではないだろうか。
野に咲く花も、木々も、季節とともに芽生え、花開く。
小鳥たちは、木々の中に巣を作り、子育てをする。
自然から離れ、自然を支配しようと躍起になる人間。
人間の愚行に関係なく、自然の営みを生きる生き物たち。
やはり、わたしたちは何か大事なものを見落としている、と思う。