不安の構造

豚インフルエンザが拡がっている。
「冷静に行動してください」という報道が、人びとを不安にする。
マスコミ報道を事実として行動すべきなのだろうが、
どこまで信じ、どのような行動を取るべきか。
しっかり情報を集めて判断すべきだろうが、
豚さん問題だけ追っかけるほど時間に余裕はない。


不安の本質はなんだろう。
豚さん問題を、どのようにとらえるべきか。
不安、恐れを考えたとき、何にたいして不安なのだろう。
突き詰めると、「死」という問題にたどり着く。
人間は「死ぬ」存在だが、死にたくないと思っている。
死んだ後がどのような世界かわからない。
そこに、すべての問題があるような気がする。


頭の中では、死後の世界は存在し、
人は死んでも生きる存在である、と考えても、
死は恐怖だ。
豚さん問題は、死への恐怖だ。
人を死へ至らしめるウィルスの存在。
それが全世界で拡大している。
このままでは、人類は死滅する?
こうした漠然とした恐れが、マスコミを通じて叫ばれている。


イラク戦争もそうだった。
結局、アメリカの誰かさんたちが仕組んだ陰謀だったのかも知れない。
一方的に流される情報に対して、
ほとんど無抵抗の一般人。
今回も、無抵抗に、豚さん問題に翻弄されるのか。
マスクが、食料が、足りない!
その号令で、皆が買い出しに走る。
そしてパニックに。


ネット的には、ウィルスは誰かが仕掛けたものだ。
誰かが豚さんにウィスルを入れて、
密かに、様子をうかがっている。
そう考えると、ゾッとするが、考えすぎだろうか。