巣立ち

今朝起きると、ヒナの鳴き声が聞こえた。
巣箱の方向と違うので、玄関へ。
すると、二羽のヒナが庭の隅っこにいた。



初めは2羽一緒だったが、1羽はさっと飛んでいった。
残った1羽がもしかして飛べないのかと心配だったが、



出勤前のバタバタで、部屋へ戻った。
それでも、気になったので再度出てみると、姿が見えない。
狭い庭を一周しても姿が見えなかった。


しばらくすると「ピー、ピー」と鳴く声が。
巣箱を見ると、親鳥がいつものようにエサを運んでいた。
どうやら練習で飛び出してきたようで、無事巣箱にもどったようだ。


巣立ちの季節。
我が家も男の子が2人。
ともに巣立ちの年になる。
象徴的な出来事で、考えさせられることが多い。
成長するまでの、子への愛情。
何度も何度も飛び立っては虫を捕まえてヒナ鳥へ。
やがて成長し、自分の力で大空へ飛び出していく。
それまで、すべての時間を費やしてヒナのために生きる。
献身的に。
誰からも教わることなく、営々として生きている。
自慢するでもなく、卑下するでもなく、
ただあるがままに、子育てをしている。
やがて、時が来て、ヒナ鳥は大空へ巣立っていく。
なんとも感動的な巣立ちが、目の前で起きている。


追記:翌日、朝から巣を見ていたが、親鳥の姿も見かけなかった。
巣立ちした巣箱をみると、ちょっぴり寂しくなった。