就活

今年度の就職戦線ということで、次のような記事が。
「就活」最終面接で受かる人落ちる人
まともな就活をしたことがなかったので、戸惑いながら読んだ。
少なくとも、自分が担当しているひとには関係のない話だ。
わが息子たちも、該当しているのだが、いたってのんびりだ。
こうした就活は、彼らの学力からして無理だし、
自分から進んでするようには思えない。


学生運動が激しいときに大学時代を過ごした。
大学に合格したのだが、講堂や教室が封鎖され、
入学式もないまま、自宅待機。
ちょうど連休が終わったころ、学生が機動隊とともに封鎖解除した。
そして、授業が始まったのが6月くらいだったと思う。
学生活動家は、「企業は資本主義の手先だ、米英帝国主義打倒!」
などと叫びながら、ヘルメットをかぶり、デモ行進。
企業は就職先ではなく、攻撃する対象だった。


そんな学生時代に育ったせいか、いまだに組織になじめない。
組織、団体の規則の中で、真面目に生きる。
企業の論理に従って、企業のために生きる。
企業にふさわしい社員になるために、
自分自身を磨き、プレゼンする。
なんだか人間がだんだん小粒になってきているようだ。
木訥とした、荒削りの大木ではなく、
きれいに磨かれ、光沢あるペイントで輝いている小枝のような。
無骨なまでに、自分の考えを押し通す、
図太い人間が減ったのだろうか。