虎魚(オコゼ)

良くも名づけたものだ。
今朝、農協で購入した。
背びれは危険なので切っている。
さわると尾っぽをくねらせ、生きていた。
調理には、結構勇気が要る魚だ。
今年2回目の出会い。
港に近い場所にある販売所。
期待せずに行くと、思わぬお宝がある。
ほとんど外れだが、今日は大当たり。

都会ではお目にかかることすらないだろう。
これは田舎の良さだ。
この2匹で600円だった。
お腹に切り込みを入れると、尾っぽがくねる。
「ごめんなさいね。」と言いつつ、
拝むような気持ちで背骨から三枚に。
唐揚げして、夕飯のおかずに。

なんともグロテスクな顔だが、
味は淡泊で、美味だ。
鮪とかブリとかとは比べものにならない。
高級料亭でしか味わえない一品だろう。
今日は、アラカブも購入できた。
2匹しかなかったが、かなりの大物だった。
これは、煮物にしていただく予定。

半農半漁を地でいくような販売所だ。
こうした販売所が元気。
そこには生産者の顔が見える。
考えれば、これは先祖返りのような現象だ。
昔の朝市の復活。
こうした広がりは大歓迎だ。