週刊 Doyoo( no.10 )

先週とは打って変わって、猛暑に。
残念ながら天気予報は的中したようだ。
自然の営みに感謝をと思いつつ、頭は思考停止状態に。
数日前に台湾へ語学留学した次男は、現地の夕べは涼しいと。
天気予報で見ていると、沖縄のほうが気温は数度低い。

相変わらず、お偉さんたちのお山の大将ゲームが続いている。
緊急雇用対策など、終わったと言わんばかりに、
景気は上向いているとか、勝手なことを宣(のたま)われる。
職業訓練を増やし、生活給付金を支給するのは構わないが、
訓練終了後、どこへ就職できるのか。
訓練参加者の苛立ちの声も目立ち始めた。


当然であろう。
企業などが必要とするスキルの修得が訓練の目的。
訓練終了後には、そのスキルを活かした職に就く。
そうした目標があるからこそ、人々はスキルアップを目指す。
企業求人と求職者のミスマッチが、
訓練内容と就業先とのミスマッチへと拡がっている。


「中国に留学していました。」
こういう会話は大好きだ。
想定外の切り口で、俄然興味がわく。
中途採用の公務員試験に応募する予定だとか。
何故中国に残らなかったのかと問うと、
両親がいるのでと、立派な回答が。
持ってきた求人は「緊急雇用対策」。
若干違和感を覚えつつ話を続けると、
「カウンセラーになるための資金を集めている」と。
これまた予想外の展開で、さらに驚いた。
続けて、
産業カウンセラーとか、キャリアコンサルタントの資格を...。」
ランダムに相談する窓口で、仕組まれたかのような筋書き。
シンクロニシティ共時性)というものだろうか。
動機については問わなかった。
来週、再度この続きを相談することにして別れた。


自分で道を探す若者。
進むべき道がわからず、止まったままの若者。
新たな道を見つけ、歩み出す若者。
視界不良の中、道を示すナビが不足気味だ。
彼らが必要なのは、お説教ではなく、
的確なナビゲーションだ。
グーグルマップのような、
さまざまな事象を想定した総合案内として、
迷える若者への支援が必要と感じる昨今だ。