電子辞書

英語の本を読みながら、iPhoneの辞書を使ってみた。
まずは無料のアプリをと思い、英語や中国語などいくつかインストール。
能書きは良く書いてあるし、アプリそのものは印象も良かった。
外出先で、ちょっと調べるには十分だろう。
だが、本を読み始めると状況が一変した。

キーボードが無いので、画面をのぞき込む必要がある。
キーボード操作の範囲も狭く、ミスタイプが多発。
さらに意味に関しては、やはり無料版だと感じた。
単語の意味を調べるのにかかる手間が、煩雑で、時間もかかる。
慣れると多少の違いはあるだろう。
また、商用の辞書アプリを購入すれば、意味的にはOKかもしれない。


画面の大きさ、キー入力の容易さなどを考えると、
電子辞書が使いやすい。
従来の電子辞書が、書籍を読む場合は、
効率よく、読書ができる。
こういう結論にいたった。


シチュエーションの問題だ。
ケースバイケースということで、当たり前の結論になった。
旅先で、ちょっとした意味を調べるにはiPhoneアプリは適任だ。
だが、書斎などで書物を読んだり、調べたりするには電子辞書。
語学の学習を考えると、電子辞書がベターだろう。


中国語については、発音も学びのポイントになるので、
日本の電子辞書も使い始めて10年近くなるが、
台湾や中国で発売されている中日電子辞書も選択肢になるだろう。
使い分け、棲み分けが必要なのだろう。


何でも一つで済ませようという「統合化」が流行るご時世だが、
そろそろシングルタスク的な道具を考え直す時期かも知れない。
目的にかなった道具の選択。
間違えると、効率の悪い学びになってしまう。
それは別の見方をすれば、別種の学びになるのだろうが、
ここは理にかなった(リーゾナブル)な学び方を考えたい。


スローでもない、ファーストでもない、
ロー(低い)でもハイ(高い)でもない、
リーゾナブルで、エコノミー、そしてサステイナブル(継続的)な学び。
そのために、もう一度電子辞書などの機器を見直すべきと思う。