雇用の現状

雇用情勢をめぐり、昨今の動きをまとめておこう。
相談者の中には、失業保険が切れ、仕事が決まらず、
結果として、無収入状態の人が増えている。
政府の緊急雇用策に対しても、住居があるという理由で、
ほとんど支援の恩恵は受けられない。
かろうじて生活支援金を月20万円程度、1年間借りることができる。
あくまでも貸し付けであり、返済が必要だ。
仕事がなく、今後の見通しも立たない。
そういう方々に、こうした制度を説明するのだが、
なんとも釈然としない思いが残る。


世界的な潮流に流されながら、
自力で必死に泳いでいる。
なんとか陸地にと思いつつ、流れてきた浮き輪を手にする。
それとて、どれくらい体力が続くのか。
不安をいっぱいに持ちつつも、現政権の追加支援を待っている。
政府は「派遣村」の再来をなんとか避けようと、
必死で対応している。
その対象者は、住居がない、あるいは、住居喪失する恐れがある人々。
地方に戻り、実家で肩身の狭い思いで、
少ない仕事の中から、必死で就業できる会社を探している人々には、
残念ながら、その支援の手は届いていない。


介護と農業(グリーン)、そして地域活性化をうたった緊急支援策
相談者に対し、その主旨は説明できても、
具体的な施策を聞かれると、あまり肯定的な応えができない。
もう少し待ってください。
早ければ年明け、遅くとも年度末までには...
わたし一人が力んでも、仕方がないことだろうが、
それでも、なんとかならないものか。
→ 緊急雇用対策本部推進チームの活動状況
→ 明日の安心と成長のための緊急経済対策(09.12.08)


こういう気になる記事もある。

 景気の二番底が懸念される中で、雇用を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。来春卒業予定で就職が決まっていない学生は16万人。「ロストジェネレーション」を再び出さないためにも、早急な対策が必要だ。
→ 16万人の「大学は出たけれど」



それでも、まったく絶望ではない。
世の中、発想の転換で思わぬ展開になることも。
既存の概念を取り払い、新しい視点から考える。
いつの時代にも、必ず次の時代を切り開くアイデアマンが存在する。

 11月7日夜の対談番組「東京からはじめよう」(MXテレビ)に、株式会社はっぴーライフ代表取締役社長の辻川泰史さんをゲストとして招いた。介護現場の給与水準は低いといわれるが、31歳の辻川さんは多い人には月40万円を払っている。介護業界の未来を拓く希望の光である。
→ 介護業界でも月額40万円の給料は払える