クレーマー?

1996年8月以来使い続けたメルアドを解約した。
2社目のインターネットプロバイダ契約だった。
そこでいただいたメルアド。
ほとんどの契約関係に使っていた。
文字どおり自分自身のネット上での住所だった。

当時は、モデムを使ったネット利用であったが、
ISDNを経て、いまは光ファイバーの通信回線。
プロバイダーは、通信回線が異なるごとに変えた。
いまは九州ではメジャーな電力系プロバイダを使っている。
それぞれの契約時にメルアドをいただいたが使わず、
今回解約したプロバイダのメルアドを、14年近く使い続けた。

本当は解約などしたくなかった。
以前のブログで記したが、かなりの思い入れがあるメルアドだ。
昨年暮れにネットで解約手続きを試みた。
その手続きの方法はわかりにくく、
やっと電話でなければできない旨の記述にたどりついた。
連絡しようと時間を見たら、もう営業時間を過ぎていた。
翌日は仕事だったので、解約できないままに。

今日は意を決して電話した。
カスタマーサービス」の無料電話にダイアル
録音された音声が流れ、しばらく聞き入っていた。
指示されたとおり、ボタンを押して担当部署へ。
「このままお待ちになるか、
 しばらくたっておかけ直すようお願いいたします。」
というメッセージが延々と流れる。
しびれをきらし、有料の番号へダイアル
すると、同じメッセージが始まった。
こちらは有料だ。
お金を払って、待たされる!!
いい加減、頭に来ていた。

仕方がないので、入会相談ダイヤルに電話を入れた。
対応にでた方へ、これまでの経緯を説明。
担当者は、カスタマーサービスをご利用くださいと繰り返す。
埒があかないので、
「解約したくてカスタマーサービスに電話しました。
 カスタマーサービスは話し中で繋がりません。
 メールで解約の旨を伝えることはできません。
 どうすれば解約できるのですか?」
久しぶりに声を荒げて、問いつめていた。

カスタマーサービスで対応することになっていますので...」
「電話は繋がらない、解約はできない。
 では、私はどうすればいいのですか?」
こうしたやりとりが数回続いた。
ようやく、住所と名前を尋ねられて、
その後、カスタマーサービスへ伝えるということに。
そして、数時間後に電話があり、解約手続きに応じてもらえた。

以上が、今回の簡単な流れだが、
対応にそれほど不満が有るわけではない。
一連のプロセスで、クレーマー的に話している自分に驚いている。
いつもは相談者の聞き役なのだが、
今回は利用者(クライアント)になって、
自分の話を聞いてもらおうと必死に訴えていた。
内容の云々はさておき、
「わたしの話を聞いてくれよ」という心境だ。
かなり大きな声で、高ぶって話していた。


気がつくと、ある意味クレーマー的な自分を発見した。
こういう状況で、人は声を荒げて、
自分の主張、要求を、相手に伝えているのだ。
理由はどうであれ、自分のメッセージを受け入れて欲しい。
たとえその理由が理不尽であったとしても...。
クレーマー的自我の発見。
なかなか貴重な体験だった。