教えること

20年近く専門学校で教えていた。
「教える」ことの難しさを感じていた。
学ぶ者が目標を持っていないと、
教えることはできない。
レベルは異なるが、
「教える」ということでは、同じ事だろう。

「人は教えられて育つのではない。自ら目標を定めて努力して育つ」。これは教員にとってはアンチテーゼかもしれないが、本当の事だと思う。教えられて偉くなる人はいない。自ら成長しようと努力して人は偉くなる。だから、教員の仕事の一番大きなことは学生たちがこのことを分かるための環境を作ることだ。
→ 人は、自ら目標を定めて努力して育つ

環境作り。
学べるための「時」と「場所」の整備。
動機付けのための仕掛け。
興味をもち、自ら試せる仕組み。
きっかけ作りだ。


教えるところではなく、
学び合えるスペース。
困ったとき、行き詰まったとき、
語り合える場所。
人生の先達として、
文字通り「先に生まれた」者として関われる。
そういう自由な空間が、目指しているスペースだ。


→ 「国語力」が「学力の基礎」