雇われない、雇わない働き方

調べてみると、結構以前から使われていた言葉だった。
数年来、モヤモヤした気持ちで話し合っていたテーマ。
専門学校時代にコンピュータの講師をお願いしていた友人と、
昨日、とりあえず月一回の定例会を始めようと決めた。
そとのき出てきたテーマが、
「雇われない、雇わない働き方」
というものだった。



検索してみると、いくつも興味あるHPがヒットした。
きっかけは、厚労省の次の記事からだった。
 → 個人請負型就業者に関する研究会
求人と求職のマッチングを行っていると、
どうしても、折り合わないケースが出てくる。
求職者が、オーバースペック気味で、
浮きこぼれ」的な状況になり、
求人する企業に適さなくなるのだ。
求職者はやる気満々だが、
受け入れる企業の方は、年齢、学歴、職歴といった、
それぞれのバランスで苦慮している。
いまいる従業員との折り合いをどのように保つのか。


問題は、採用に至らなかった求職者だ。
かなりのスキルがあるにも関わらず、不採用の理由がわからない。
自分の何がいけなくて、断られたのか。
ダメな自分探しの無限ループに入ってしまう。
結果として、自信をなくし、自暴自棄に陥る。
さらには、これまでの人生そのものまでも否定する。


パートやアルバイトで働きながら、自分で何か始めてみては?
最近使うことが多くなったフレーズだ。
仕事を探しに来ている人にかける言葉としては違和感があった。
しかし、考えてみれば何も会社に就職することだけが働くことではない。
日々の生活の糧を得つつ、社会的生活ができればいい。
仕事=就職ではない。
仕事は「仕える」事であり、働くことは「傍が楽になる」ことだ。
いすれも自分以外の人々への貢献が基本だ。
個人が、社会へ、何某(なにがし)かの関わりをもつ。
その関わりが評価され、感謝されることにより、
報酬として、お金やものをいただくことになる。


そう考えると、
就職とか雇用とかは、一形態であって、
それ以外にも選択肢があって良いわけだ。
「雇われない、雇わない働き方」
そこに、次なる生き方のヒントがあると思った。
もう少し積極的に、この言葉を伝えても良いのだろう。
厚労省の専門部会でも議論されているテーマの一つだ。
数年後には、一般用語になるのかも知れない。
目指すのは、企業ではなく、起業ということか。


<リンク>
 → 雇われない、雇わない働き方(労働実態に関する比較研究)
 → 雇われない、雇わない―新しい働き方
 → 雇われない働き方・起業を目指す
 → 「雇われない、雇わない」時代
 → 雇わない、雇われない、後悔はない〜『ひとりビジネス』