振り返り

今年もあと少しということで、思いつくままにメモしておくことに。
まずは、「暑」かった。
たしかに、夏場の暑さは印象に残っている。
今年の漢字として選ばれたとき、今一ピンと来なかったが、
振り返ると、暑かった。



尖閣列島
はからずも、中国という国の有り様が見えた。
共産党という、明確に戦略を持った政治集団が、
13億の人々を監視しながら、中国という国を経営。
明らかに、脳天気な日本国と異なる。


その日本国は、小鳩、空き缶内閣と続き、
いまや党をあげて、内ゲバの真っ最中。
「国民の皆さま」のためにというスローガンで、
マニフェストなるものを掲げ、
補助金、給付金をバラマキながら、
選挙に勝つことだけを目標に、猿蟹合戦だ。


景気は、相変わらず先が見えない。
雇用対策は、新卒、既卒、若年者へとシフトし、
その煽(あお)りで、中高年の行き場がない。
親の年金で、その場をしのいでいる40代の相談が増えた。
生活保護も、各種支援も、世帯が単位となっているので、
こうした支援も使いづらいと聞く。


スマートフォーンにタブレットPC
携帯事情は劇的に変化している。
パソコンの存在意義が問われ、
新たな標準の出現に対し、ガラパゴス化宣言を行い、
鎖国化しそうな、出版業界。
インターネットという開かれた世界標準に甘んじながら、
出版や放送、通信といった業界は、
あくまでも自らの利益優先を錦の御旗に掲げ、
尊皇攘夷」的な動きをしている。
最後は「文明開化」せざるを得ないだろうが。


ある本で、来年はインフレになるとの予測が。
そろそろ、デフレを脱却したいようで、プチ贅沢が流行っているらしい。
各国が紙幣を大量に印刷。
その行き先が、後進国へ向かい、
物価をドンドン上昇させるらしい。
中国では、インフレ懸念をどうやって食い止めるかで必死。
それでも有り余る各国紙幣が流れ込み、その圧力を増すらしい。


正直、この手の内容は理解できない。
借金、国債為替相場などなど、
おおよそ個人では理解不能な用語と数字で、
なんとも抗しがたい。
一国ではどうしようもない大きな流れができていて、
庶民は、ただ見ているだけになりそうだ。


それでも、時代は変わる。
ふと思い出したのは、この歌。
そう、時代は変わるのだ。
来年に期待を込めて、その歌詞をお借りした。

いいか、みんな集まれ、あたりをよく見るんだ。
回りの水が、水かさを増しているのが見えるだろう
もうすぐ、身体の芯までずぶ濡れになるって、分かっているだろう
もし時間をムダにしたくないなら
いますぐ、泳ぎだすことだ
さもないと、石みたいに水底に沈んでしまうぞ
時代はいま変わりつつあるから


いいか、記者や評論家のみなさんよ
あんたたちは筆で未来を予言しているけど
よく目を開けておくんだ
こんな機会はもう二度と来ない
即断してはいけない
ルーレットはまだ回り続けていて
勝負はまだついていないから
いま負けている奴が
いずれ勝つことになるから
時代はいま変わりつつあるから


いいか、国会議員のみなさんよ
よく注意しておけ
ドアの前に立つな
廊下をふさぐな
けがをすることになるのは、ぐずぐずしている奴だから
いま、外では闘いが激しくなっていて
いずれ議事堂の窓を震わせ、壁をゆさぶるだろう
時代はいま変わりつつあるから


いいか、国中のお父さんお母さんたちよ
じぶんが理解できないことを批判するな
あんたらの息子や娘たちはもう
あんたらの言うとおりには、ならないんだ
あんたらの来た道はどんどん古びている
もし、若い奴らに手を貸せないのなら
せめて奴らのジャマはするな
時代はいま変わっているから


スタートの合図が鳴って
誰かさんにとっての災いが飛び出した
いま遅れている奴が
いずれリードすることになる
いまの順序は意味がなくなってきている
いま一番の奴が
いずれビリになるだろう
時代は変わっているから







「時代は変わる(The Times They Are A-Changin')」
時代は変わる
追加:歌詞の1、2番を追加(11.02.04)