Mac考

もう少し、積極的にMacの良さを伝えていこう。
自分自身の道具として考えた場合、
Windowsより、はるかに使いやすい。
その事実を、もっと全面に出しても良いのでは。

この数年間、Macを人に勧めなくなっていた。
特に理由はないのだが、世の中、Winマシンが大勢をしめ、
パソコンといえば、Windows。使うソフトはWordとExcell。
こうした流れを傍観していた。


自分の道具として、Macを使い続けている。
人から尋ねられても、できるだけWinマシンを勧めていた。
本当はMacが良いと言いたいのだが、
その「良さ」を伝えるのが難しい。
パソコンは仕事の道具。WordとExcellだけで良しとする人に、
Macの良さなど、伝えようがない。


アップルコンピューターとの出会いは、
機種名は覚えていないが、30年近く前になる。
購入して使い始めたのが、それから5年くらい後。
今使っているのは、iMacPowerBook
何代目になるのだろう。


仕事では、Winマシンを使った時間がはるかに多い。
自宅でも、一時期はWinマシンだけを使っていた。
仕事に必要だから、それだけで。
アップル社の業績が揺れ、買収話まで飛び出し、
コンピュータそのものに魅力を感じなくなった時期だ。


iPodの普及、iPhoneの発売、さらにiPadの登場。
それぞれのユーザーとなり、
これからのパソコンについて考える機会が増えた。
Web閲覧〜メールといった利用は、iPhoneiPadで、ほぼ十分だろう。
Winマシンは、Word+Excellで仕事の道具。
会社の仕事を持ち帰る人は別として、
自宅でパソコンを使う必然性は、ほぼなくなった気がする。


改めて、パソコン〜 "Personal Computer" の意義が問われる。
パソコンは何のために使うのか。
個人〜「わたし」は何のためにパソコンが必要なのか。
パソコンの存在意義が問われている。


パソコンは、個人をエンパワーするためのツール。
したがって、個々人にあった使い方があり、
そのためには、各人が自分に相応しいパソコンを選ばなければ。
当然の話だが、これまで多く語られていなかったように思う。


「パソコンはどれも同じ」。
そういう時代が終わろうとしているのかも知れない。
パソコンで何をするのかを、各人が明確にし、
その目的達成のために、どういうパソコンが必要か考える。
その時、選択肢としてのMacは、とても魅力あるマシンとなるのかもしれない。


その昔、Macのパソコン教室を開いていた。
Macこそが、個人が必要とするコンピュータだ、との想いからだった。
その想いが、再び目覚めかけている。
20年近くひっそりと沈黙していた想いだが、
時代の大きな流れの中で、再び舞台に出てきそうな予感がする。
この想いを、大切に育てたい。
もしかすると、次なる歩みの第一歩になるのかもしれない。
楽しみにしながら、Macの良さを伝えていくことにしよう。