ドコモだけ?

気がつけば、ドコモのことを憂うツイートが増えている。
ドコモだけ、iPhoneが使えない。
ドコモだけ、iPadが使えない。
ドコモだけ!
あのキノコは、どこへ行ったのか。

なんだか、日本の国自体が、
ガラパゴスdocomoと重なる。
残るのか、なくなるのか。
このまま、Androidだけで勝負できるのか。


トリニトロンウオークマンの、SONY
亀山モデルの、シャープ。
その昔は、PC-98シリーズを擁した、NEC
敗因の分析は、評論家に譲るとしても、
いずれも、docomoと同じような構図にみえる。


自社の技術や過去の栄光を誇り、
ユーザーの気持ちや要望を無視。
やがて、ユーザーが減少。
新たなサービス移行の遅延。
そして、衰退。
その流れを考えると、寂しい気持ちになる。


対して、林檎社の進撃は、留まるところを知らない。
クック氏のNBCインタビューには、感動した。

" one of the things he did for me, that removed a gigantic burden that would have normally existed, is he told me, on a couple of occasions before he passed away, to never question what he would have done. Never ask the question, 'What Steve would do,' to just do what's right. "


ティーブがしてくれたことのひとつで、本来ならあったはずのとてつもない重圧を取り除いてくれたのは、亡くなる前に繰り返し、彼だったらどうするか、とは決して考えないようにと言ってくれたことでした。「スティーブならどうしたか?」とは決して考えてはならない、ただすべきことを実行せよ、と。

独裁者のイメージが強いジョブズ氏が、
なんとも感動的な言葉を遺して、世を去っていた!
「格好良すぎるゼ!」
思わずつぶやいた。


時々刻々と変化するビジネスシーン。
リスクは常に存在し、そのプレッシャーで身動きがとれなくなる。
判断は、一歩間違うと組織の存亡にかかわってくる。
その判断は、責任者としての決断が、すべてだ。
必要なのは、100人の評論家ではなく、
一人の、勇気を持って決断を下す人だ。


たとえ1,000万人反対しても、自分が正しいと思うことを、
自分の判断で、決断し、実行する。
そうしたリスクを、自分の責任として取ってきた人びとが、
歴史を変え、人びとの満足する製品を生み出してきた。
ジョブズ氏は、まさにそれを実行し、やり遂げた創業者だ。
その氏の後を引き受けたクック氏。
そのインタビューからは、彼の誠実な人となりを感じることができた。
→ クック氏のNBCインタビュー(英語)


折しも、国家分け目の総選挙。
それぞれの主張を聞いても、その相違はわからない。
誰もが好んで、原発を推進したいとは考えないだろうし、
軍備も同様に、積極的に必要と考えている人は少数だろう。
社会保障だって、手厚いほうが良い。
だが、今のままで良いのかと問われると、
答えは「ノー」だ。
では、誰を選べば良いのか。



わたしは、「人」を選ぶしかないと、考える。
誰が、心底から、日本を憂い、世界を憂い、
国の、社会の、さらには個人の安寧を願うのか。
しっかり目を閉じて、自分で考え、選びたい。


そうした人びとを、我々の先導者として選ぶことができれば、
ガラパゴス化へ傾斜する、この国の流れを、
再度、本流へと押し戻すことができると思うのだが。


がんばれ、政治家。
目覚めよ、docomo!!