吾亦紅(ワレモコウ)

台風の影響で、涼しい日が続く。
暑いと覚悟した夏休みだったので、複雑な気持ちだ。
それでも、自分自身のターニングポイントと思い取り組んでいる。
これまでの仕事の仕方、生き方を考え直そうと思っていた。
年齢的にも、暦帰りの歳となる。



先日農協で購入した吾亦紅。
さださんの歌で、そのいわれを知った。
それ以来、見つけると購入している。
その度に、写真を撮るのだが、焦点をあわせきれずにいた。
この写真は、次男が撮ってくれた。
これでも、焦点が甘いらしい。


一見、真っ黒い固まりにしか見えない。
遠視まじりの目では、なかなか紅色が写らない。
こうして写真で見て、なるほど紅色だと確認できる。
情けない話だ。


職場の相談が、日増しに深刻になっている。
その中で、なんとか少しでもプラスになればと、
潜んでいた自我が、働き出していた。
人のためにと、自分自身を納得させる自我だ。
彼らのために、頑張らなければ。
自分がしなければ、彼らは困るのだ...
気がつけば、いつものパターンに。


指摘を受けて、考えている。
見えていない、見ていない。
吾亦紅の紅色のように、見えていないのだ。
とても質素で、目立たないが、
よく見ると、とても素敵な色なのだ。

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 手作りの野球場に歓声響く 僕はふと脇の草むらに
 桑の実によく似た 紅い花をみつけた
 子供が教えてくれた 吾亦紅
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 小さく咲いた 吾もまた紅なり
 人あざやかに 色あざやかに
 小さく咲いた 吾もまた紅なり
 → 吾亦紅



休みの前半、いきなり直球が来た。
まずは、もう一度見直すことから始めよう。