イメージ・アップ

なんだかんだで、在職期間がまる3年を超えた。
当初の目標は、とりあえずクリアしたことになる。
4ヶ月の契約、更新未定のままで飛び込んだ。
キャリアカウンセラーを目指した歩みの第一歩だった。

リーマンショックを受けて、
窓口には派遣先を解雇された人々があふれていた。
テレビ報道されたのと同じ状況が展開し、
多くの失職者と向き合うことに。


あれから3年、いま新たな更新時期を迎えようとしている。
来年度の契約はどうなるのか、
目の前の求職中の相談者と話しつつ、
複雑な気持ちになる時期だ。


そろそろ、次のステージが始まる予感がしている。
相談者の方々とお話しする中で、
自分の立ち位置を考えている。
ここでの仕事は、いずれ終わりになる。
それが来年になるのか、それとも2年後になるのか。
遅かれ早かれ、次のステップに移行せざるをえない。


自分自身のブランド化について考えている。
個性の時代と言われて久しいのだが、
改めて自分自身について振り返ってみると、
いまだに絞り込み不足を感じる。
相談者に対しては、強みは何ですかと、問いかけるのだが、
いざ自分に対しては、その詰問が甘くなる。


「林檎道の伝道者」と称してみてはどうだろう。
ふと、そういう想いが浮かんだ。
Macとの出会いは、30年近くも前のこと。
以来、時としてWindowsに押されつつ、
生活のためにと割り切って、
Macと距離を置いた時期もあったが、
なんとか踏ん張りながら、付き合いを継続してきた。
道の途中で力尽き、前職を解雇されたときには、
コンピュータ関連から足を洗おうとまで思っていた。


ソフトに関しては、一通り触ってはきたが、
どれも、プロと呼べるほと使い込んでいない。
どちらかというと、縁の下の力持ち的な仕事をしてきた。
県下の学校で、最初にMacintoshを導入し、
アップル主催のマルチメディアフォーラム研修に参加
マルチメディアコースを立ち上げ、
CGデザイン、CAD建築デザイン、
そしてWEBデザインといったコースを立ち上げ、運営してきた。
機材、ソフトの導入、テキスト購入、カリキュラム作成など、
2年コースの設定そして運営に奔走した日々だった。


コースは一定の評価を受けてはいたが、
Windows旋風やITバブル崩壊などで、
学生数が減り、じり貧状態に陥っていった。
それでも、Macに希望を託し、
アップル社の動向には、目を凝らしていた。
年に2回ほどのジョブズ氏のプレゼンは、
ほとんど欠かさず見てきた。
それぞれの発表に託されたメッセージを探りつつ、
新製品の登場を待ちわびながら。


こうした流れを振り返ると、
自分は確かに「林檎使いのプロ」だなと、感じた次第だ。
個人でも、職場でも、Macと共に歩んできた。
気がつけば「林檎の伝道者」になっている。
たしかに、これほど長きにわたって
林檎社製品を使い続けている人は、それほどいないだろう。


Windows難民の救済も必要だが、
ここは、別の人たちに譲るとして、
自分は林檎製品の使い勝手、良さなどを伝えるのが使命だと考えたい。
ネーミングには多少の戸惑いもあるが、
だからこそ、自分のイメージをアップ(掲示)するのに相応しいだろう。
数からすれば、マイナーだが、
林檎社の良さ(クールさ)を伝えていこう。
自分自身のイメージを明確しない限り、
どうやら、次へは進めなくなって来たようだ。



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