クモの糸

ひとがヒトと出会うことで、一本の線ができる。
さらに、ひとが人と出会うと、その線が延びる。
ヒトと人が知り合いになると、線が三角の面になる。
さらに一人加わると、四角の面ができる。
こうして、ネットワークと呼ばれる繋がりができてくる。



ネットワーク、文字通り網目状のつながりだ。
それぞれが伸ばした線で、
引き合い、バランスを取りながら、
その繋がりが維持される。


繋がる線としては、
ピアノ線のような切断が難しい線を好む人、
麻糸などの天然素材を好む人、
日本人が好むといわれる、納豆の糸のようなものを好む人。
それぞれが、自分の好みで繋がろうとする。


ピアノ線はさしずめ軍隊組織みたいなものだろうか。
強くて堅い、絶対的な繋がりを求める。
天然素材は、良さそうだが、結び目が難しい。
強く縛ると窮屈だし、緩いと離れてしまう。
納豆の糸は、ある意味、日本人が一番好む素材か。
どこまでも、義理と人情が絡み合い、
離れられそうで、離れられない。
切れたと思っても、どこかで繋がっている。
後々まで、長く糸を引いてしまう。


クモの巣みたいな繋がりが良いですね。
先日の集まりで、ふと口からでた言葉だ。
強く引っ張ると切れる。
相手のことを考えながら、力加減を調整しつつ、
切れないようにゆるやかに繋がる。
そう、蜘蛛の巣のような繋がり方だ。
英語で言えば、WEB。
なんだか、ネット世界がリアルでも展開された瞬間だった。


天網と称されるような、大きな空間の中で、
緩やかに、ゆったりと繋がる。
それがこれからの繋がりなんだ。
集まっていたメンバーひとりひとりに、
ストンと腑に落ちた瞬間だった。
これまで、数回集まったのだが、
なんとなく、手探り的な話が多くて、
これから先の、展望が見えにくい状態だった。
ようやく、次に進めそうな雰囲気ができてきた。
その内容は、次のPDFに凝縮されている。
→ インターネットコミュニティ(PDF)


緩やかな、ずっと続く繋がりの中で、
ひとり一人がネットワークの核となり、
それぞれの得意とする分野で、生きていく。
必要があれば、ゆるく打診し、ゆるく集まる。
そうそう、これがまさしく第三の集まりの姿なのかもしれない。
蜘蛛の糸リンク。
なかなかオモシロイ表現と思った。