共時性

職場から帰ると、
ベトナムにいる姪っ子から、スカイプメッセージで、
英文の手紙を、日本語に訳してくれと。
ある種の、シンクロニシティ共時性)を感じながら、
作業を始めた。

何年ぶりだろう。
久しく、こうした作業をしていなかった。
なんとか英語で生計を立てようと、
考えたこともあったのだが、
当時は、翻訳ソフトだけでも10数万円を超え、
さらに専門的なシステムだと、
とても個人が始められる状況ではなかった。


急ぐのだろうと思い、
小一時間で作業終了。
スカイプメッセージで、送付した。
その後、ものの数分もたたない内に、
次男から、メッセージ。
日本語の紹介文を、中国語に翻訳できないかと。


家人と相談し、早速開始。
中国語の翻訳も、ビジネスとして考えたことがあった。
機械翻訳とか、自動翻訳とか、
呼び名はいろいろだが、
ソフトがいくつかあって、
ときどき、試していた。


今回は、Googleの翻訳機能を利用。
原文を、粗い中国語(繁体字)に訳し、
それから中国語文を組み立てる。
この作業だけでも、昔は一苦労。
紙ベースの辞書を調べながら、
日本語システムに、中国語の文字環境を設定。
日本語と中国語の文字コードの違いに、
悩まされながらの作業だった。


面倒で、あまりにも煩雑な作業で、
積極的にやる気がでないまま、
数年前に、中断していた。


職場環境が激変、
ダッチロールが続くなか、
いよいよ、次を考えなければと思っていた。
改めて、自分自身のリソースをチェック。
いくつか案出しを試みる中で、
こうした出来事が、起こった。
そうか、翻訳作業を再構築してもいいな。
これだけ、便利な道具が、
無料で提供されている。
これを繋げば、新たな可能性があるのでは。
一人、納得しながら、不思議な導きを感じている。


天の采配とでも呼べばいいのだろうか。
昔から、閉塞状態になった時、
ふっと、言葉とか、出来事とかが、起こる。
キャリアの世界では、
プランド・ハップンスタンス」とか言われる。
意図的に、偶然性を起こすということだ。
意識を集中していると、たしかに起きる。


自分が仕掛けて、
自分が気づく。
なかなか、面白い展開だ。


外へ飛び出す時が、間近なのだろう。
休めた翼を、大空へはためかす。
組織のしがらみを、
そっと、そこへ放置して、
そろそろ、飛翔する準備をとの報(しら)せだ。






「“複雑系”の世界ですべきことは、”IT”と”語学”だ」より抜粋


 20〜30代は「先のことがわからない」という”複雑系”の世界で生きています。そんな彼らがするべきことはふたつ。ひとつは、ITを使いこなすこと。情報収集の手段が一気に増え、物事を有利に運べます。毛嫌いしていては、自分の能力を落としていくことなるでしょう。


 もうひとつは語学。”複雑系”はインタラクションする相手が多ければ多いほど自分に対するフィードバックが大きくなるので、語学はできたほうがいい。英語ができる人は中国語、という風に増やしていくといいでしょう。語学とIT、このふたつに勝るものはありません。


→ 時代に適したやり方に改められないリーダーは、早く退場すべきだ