はなす

「放す」とか「離す」と書くと、
自分が持っているものを、
手放すようなイメージになる。
同じ「はなす」でも、
「話す」と書くと、
少しイメージが変化する。

それぞれに、漢字は異なるが、
その意味するところは、
自分の所有するものを、
手放すことと、解している。


「はなす」ためには、
パッケージとして、まとめることが必要になる。
バラバラなものを、
意味あるものとして、
小さい包(つつみ)として、まとめる。


まとめたものは、
それぞれの中身がわかるように、
色を変えたり、
ラベルを貼ったり。


まとめるためには、
バラバラなものを、
なんらかの関係を持たせて、
分けることが求められる。
そのためには、
個々のものが何かを、
分からなければできない。


自分が集めたものを、
わけて、
まとめて、
パッケージにして、
はなつ。


こうした一連の流れを通して、
「はなす」作業が行われる。
はなす=プレゼントだと、思っている。
自分が持っているものを、
相手に向かって、送(贈)る作業だ。


プレゼンテーションは、
そうした作業を、不特定多数に対し、
明確な意図を持って行う。
自分の考え、アイデアを、
相手に向かって、積極的に送り出す。
本質的には、「はなす」作業だ。


「はなす」ことは、
情報を発信することだ。
自分の中の伝えたい内容を、
わけて、理解し(わかり)、
まとめて、
パッケージングし、
相手にはなす(プレゼンする)こと。


こうした一連の作業を、
ネット上で展開できないだろうか。
あまり難しく考えないで、
日頃使うことばで、
自分の考え、アイデア、想いを、
身近なツールで、表現する。
気楽に、情報を発信するために、
まずは、「はなす」意識で臨むというのは、
どうだろう。


自分の気持ちや想いなどを、
自分メディアを使って、
「はなす」ということについて、
考えてみた。